書くこと、まどろむこと、決めること/渡邉建志
と友人が言ったことを忘れられないでいる。
いい大学にいけば、全部うまくいくんだって、信じていたし、信じ込まされるような空気がかつてはあった。
今もあるのかもしれない。
脳内によりよい形のシナプスとかネットワークとかそういったものを形成するために、系統だった学問を学ぶことは確かに必要で重要だとは思う。
訓練なしではきちんとした言語を書く能力はつかないだろうし、書きながら思考する能力もつかないだろうから、そういった訓練も必要だとは思う。
だけど、それは土台であって、目的じゃない。
15歳とか18歳とかそういう年齢は、たぶん、自分が何をしなくては生きていけないかという必然性に対する感受性が強
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