スコアブック/山中 烏流
 
かもしれない。
ページの端に、「打倒英語!」とある。
何で、こんなに必死だったんだろう)



・△月○日

お母さんに、どうして私を褒めてくれないのか聞いてみた。
答えは簡単だった。興味が無いらしい。
頑張るのは疲れたけれど、休んだところで何も始まらないんだろうし……
ほんの少しだけでいいから、力を抜いていいかな?
もう、疲れた。


(涙の跡でにじんだ文字は、それでも力強かった。
この文章のすぐ下に書かれた「適当」の二文字は殊更強かった。
そして私は、私になったのだった)







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そこは白いままで、所々にシミが
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