ひとつの読み方 仲程さんの『花火の夜(江戸川)』/クリ
 
ot;から取り残される焦りと孤独」だと思えます。
そして時間は紛れもなく「夜」です。
これも合評の一節、「午後なのか夜なのか、どうにかならなかったのか…」 夜です。
書き分けられていることに気づかれてないのですね。午後の「世界」と「暮れない夜」の書き分けに。
「午後の世界」は、安(?)アパートの小さな気怠い生活に倦んでいる「僕」の状態です。
「のような午後に」とはなっていないんです。
蛇足ですが、「暮れない夜」にふたつの意味があることは分かると思いますので割愛します。

さて、コアの部分。無粋かも知れませんがやってみます。
重要なのは「小説」と「詩」の意味をどのように感じとるか、
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