ひとつの読み方 仲程さんの『花火の夜(江戸川)』/クリ
 
カウントすることは難しいですが、たとえば、
全部で30行の詩でも、本当はたった1行を書きたいがために29行分を追加したりします。
それはなんのためかというと、自分でもよく分からないのですが、多分読者への「サービス」だと思います。
あるいは「媚び」です。僕はこの媚びの部分を「手癖」で書きます。
楽器、とくにギターを弾く方ならよく分かると思うのですが、何年も楽器をやっていると、何も考えなくても即興で弾けるようになります。
コード進行さえもらえれば、半分眠ってても、指が勝手に動いてくれます。これを「手癖で弾く」と言います。
ちなみに手癖王クラプトンは、手癖で泣かせるるからすごいです。どうでも
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