voice, voice, voice/草野春心
 
えし、
  いつか君へと還ってゆく
  君もまた繰りかえし、
  僕へと還ってゆく



  それが
  光ということ
  それがまた、
  影ということ
  燦燦と、世界
  世界は瞬いている
  聴こえてくるだろう?



  声、声、声の中に死んでゆくものがある。声
  声、声の中に生れくるものがある。僕は僕を
  呼ばれ、君を呼ぶ。満たされた名前の中に、
  死んでいるもの、生きているもの、在るもの
  ぜんぶ光。であって。



  声、声、声の中に立ち尽くすひとがいる。声
  声、声の中に歩みだすひとがいる。君は君を
  呼ばれ、僕
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