voice, voice, voice/草野春心
 
、僕を呼ぶ。あふれてゆく名前の中に
  生きているもの、死んでいるもの、在るもの
  ぜんぶ影。であって。



  (もうひとつ、朝。
   息を吸えば、
   光に濡れた
   ここ、ここ、こころ



 
  光も影も、影と光。湧き上がるところから、
  命だって生れている。言葉だって響いている
  だから、光も影も、影と光。消えゆく命から
  誰だって生まれている。誰だって響いている
  んで……



  さあ、
  歌え!
  祝え!
  僕はまた繰りかえし
  君へと還ってゆく



  君へと、
  還ってゆく。



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