殺しに到る感情のライン/ホロウ・シカエルボク
ちつかずのただ冷えていくだけの空模様、俺は見上げてカラカラになるまで口を開けている、もしかそこに雨粒が落ちてきたらすべてを辞められるような気がしてさ
肯定とか否定とかつまらない理屈で他人の思考に鍵をかけようとするのはよせよ、俺はただ知りたいだけ、当てのない思考が俺をどこへ連れて行こうと目論んでいるのか、結果を持たずに流れる水が流れ込んでいくのはどんな果てなのか、どうしても見たくて俺は恐れながら身を任せているのだ、そこに流れがあるのかどうかはっきりそうと感じることなんて数えるほどしかないのだけれど―とにかく俺はそうした流れの行く先を知らなければガラクタのままで死んでしまうんだ、そのことだけははっ
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