パパの日曜日 ☆/atsuchan69
 
を見下せば、
あえて手段を選ばない男たちと
陽気で移り気な娘らの佇む川べりに
色鮮やかな愛欲の狂い咲く、
つかの間の情事の数々‥‥

赤茶色の更紗の窓掛けをゆらして
静やかな夕風のはこぶ、
薄闇に紛れた肌と肌の匂い
やがて怪奇なる中世イタリアを覆う
夜の帳はところどころ破れたが、
――それでも尚、
言葉にできない××××を隠すために
民衆への妄信は必要とされ、
協力しあう教皇庁との金融業務では
斯くも豪勢なメディチ家、また海の民へ
さらに莫大な収益をもたらした

【でも、】

日曜日のパパは、お腹が空いたので
家のちかくの大衆食堂で出前をたのんだ
しかし
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