その時こそ僕はハローって言う/ホロウ・シカエルボク
忘れた方がいい
痛みを伴う友達なんてたぶん本当の友達じゃない
その上で
線路がもしも遮断されなかったら
その時はまた互いのホームの端に立って
懸命に手を伸ばして合図を送ればいい
僕から送ることはあまりないかもしれない、もしかしたらそのころにも
僕のベッドには君の写真が立ててあるかもしれないから
僕から合図を送ることはたぶんないかもしれない、だけど
君からの合図を僕は絶対に見逃さない、わずかなタイムラグも作らずに
僕は僕の駅に立って君に信号を送るだろう
真っ直ぐに手を伸ばした君の姿を見れば
僕の暮らしにも違う何かが訪れるかもしれない、もしも僕が
この暮らしの
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