その時こそ僕はハローって言う/ホロウ・シカエルボク
 
な態度の裏にあるもののことまできちんと気づいてしまうんだ
そんなの不健康だろ、君は約束を気にするあまり
おなかを壊してしまうかもしれない、定時連絡なんてもう必要ないんだ
この路線にはもうなにも走ることは無いんだよ、せいぜい
「なにもない」という場所を吹き抜ける風ぐらいしか
君の気持も判らないではないけれど、君の隣に居る人が
こちらに向かって合図を送る痛ましい背中を見たら
もしかしたら少し傷ついたりするかもしれない
一度の優しさでいろんな人が傷つく
思う気持ちのすべてが
誰もを救うなんてことは無いんだ
冷たさこそが優しさになることだってある、僕と交わした約束のことはしばらく忘れ
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