パンクについて/捨て彦
た瞬間からこのことを信じているし、その時に感じた最初の気持ちは今でも揺ぎ無いのだ。そしてそれが僕が物事を見るときのすべての基準にもなっている。
さきほどの、「今のドコがパンクです?」と言いやがった僕の尊厳を踏みにじったウスラトンカチがなぜそのようなことを言ったかというと、それはそもそも僕と彼との間にパンクの意味についての誤解があったからにほかならないわけで、多分彼はパンクって言われたときに、セックスピストルズ的な、スリーコードがなり弾き的な、体中にヘアピンつけーのカメラに向かって威圧的な格好しーの的な感じを持っていたんじゃないかしら。いわゆるステレオタイプの。んで、そのようなことを考えておられた
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