ノクターン/乱太郎
 
音符!


第三楽章


   夕刻西の空
   太陽が燃やしているのは
   迷い

   人を迷わす赤色

   君の本当の姿を知らないのかもしれない
   僕の中にいる君は君でないのかもしれない
   それでも
   やはり君は君であって::::
   一番星と一緒に
   君の声がする

   ひとつ
   ふたつ
   輝きがさらに輝いて


第四楽章


   夏の日の蝉時雨

   公園の噴水で水浴びしている子どもたち

   恋は一輪の花
   水を差すのを忘れないで
   と 言っているようで

   君が歩く
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