11月、やつれた馬とはぐれた鳥、初めからそこに居る魚と外側から内側へ帰還する俺/ホロウ・シカエルボク
 
じゃない、気まぐれなんかじゃない、生体の編隊の中、たった一羽だけはぐれたあいつの気持ち―それがどんな理由であろうが俺はあいつを愛しているよ、知りあえなければ満足出来ないか、見返りを多分に求めることを純粋と名付けるやつら…どいつもこいつもかけがえのない君ばかり歌ってああ気持ちが悪いぜ
海風!俺は海風を浴びた、上着を脱いで、凍えながら…内側まで殴りつけてくれる誰かを欲しがっていた、あらゆるものを抱え込むことに慣れてしまうとまだ自分の身体が傷つくのかどうか知りたくなる、大いなる神よ無数の弾を打て、ブリキの身体が錆びついてしまう前に―うんざりするほど70'S、生身の感触しかこの身は求めたことがない―足元
[次のページ]
戻る   Point(0)