現実、夢、リアリティー−「存在の彼方へ」を読んでみる8(2)/もぐもぐ
で、かつ日常的な出来事のうちに内包されている」(p39)
「責任、それは主題化不能な召命に対する応答である。・・・いかなる自由、いかなる意識、いかなる現在にも先立って背負わされた借財に対して責任を負うこと、それも、この借財について何らかの考えを抱くに先立って責任を負うこと、それが責任という応答である」(p43))
「夢」であれ「現実」であれ、そんなものとは無関係に、私の「壁」をなすところの「リアリティー」を担い、それに真摯に応えること、それがレヴィナスの語る「責任」であるように思われる。私は、日常生活に塗れて、私の「壁」をなす、様々な(私にとっての)「リアリティー」を忘れ、それから逃れようとす
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