痴態女砲号/雑魚ヒロシ
かたまりが転がっていた
女は飽いていた興奮は既に過ぎ去り踏み出すたびに崩れる地面と裸の足に刺さる小さな破片石や鉄やらが疎ましく仕様がなかった木造の古いアパートがあった屋根を剥がすと一人の女が横たわっていた女は全裸で頭髪が無かった比丘尼に汚物拭きをいくつも張り付けて後頭部を裂き犯すという妄想でなければ射精に至れないという愛する男の為にそうした女の全身には灸の跡が残っていた女は微笑んでいた女は女をそっと持ち上げると少し力を込めた手ごたえは無かった自らの手のしなやかさに女は戦慄した
女は嘆いた嘆きの中既に嘆きの意味も分からずにいた怠惰の細波が絶えず襲い来る日常は様々な麻薬と共にあった男聞こえ
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