「大胆」な「懐疑論」と異なった「リアリティー(現実)」−「存在の彼方へ」を読んでみる8/もぐもぐ
なかったことに気づく、大概の場合、それは「予測可能な」範囲内のことである。自分で何かに気づこうとしても、それには「限界」がある、それを私たちは知っている。「予測不能な」もの、「未知のもの」、それと初めて触れる時の「驚異」、それは「他者」から到来する。勿論、「他者」といっても、私たちが常日ごろから親しみ、「予測可能」な範囲内になってしまう「他者」もある。だが、真の「他者」は、私たちに「衝撃」をもたらす。それは「予測不能」であり、私たちに「未知」の「驚異」を開示するのだ。
「未知」との遭遇、そこにおいて私たちの「予測可能な」世界は揺らがされる。「現在」「過去」「未来」、全て「予測可能」だと考えていた
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)