「大胆」な「懐疑論」と異なった「リアリティー(現実)」−「存在の彼方へ」を読んでみる8/もぐもぐ
の呟きにおいて、通常考えられているのとは全く異なる「時間」が開示されているのだ。
「真理」を「時間」との関係で考えるという、哲学の伝統には殆ど馴染みのない私たちには、こうした表現はかなり理解し難いものにも感じられる。
くどいかも知れないが、もう少し言い換えてみる。
「『現実』は思っていたのとは全然違っていた。」この「衝撃」において示されているのは、私の時間に時間外の何か他のものが侵入してきたという事態なのである。「驚き」、それは、それは単に気づいていなかったことに気づくというだけのこともあれば、全く未知のものと初めて遭遇したときの驚異、そうしたものであることもある。
気づいていなか
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