「大胆」な「懐疑論」と異なった「リアリティー（現実）」−「存在の彼方へ」を読んでみる8/もぐもぐ
ハイデガーの方は「現在」という時間において「真理」が到来すると述べている。ところが、ヘーゲルは、「真理」が到来するのが、「現在」であるとも、「未来」であるとも「過去」であるとも述べない。ヘーゲルの「真理」が、時間軸上のどの「時点」に位置付けられるのか、それは完全に「不明」である。
「現実」というのは必ずや「現在」「未来」「過去」の何れかの時間軸に位置付け可能な筈なのに、ヘーゲルはそれがどれなのかを特定しない。ヘーゲルが言うのは「真理」は「現実」化する、それだけである。ハイデガーはその真理を「現在」という時間において「現れる」ものとして考えたのに、ヘーゲルは、どの時間に真理が「現れる」のかを「言
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