「ともだちの、うた」/長谷川智子
 

 吐いて
 吐きまくる
 吐いて
 吐いて
 また吐いて
 そのループから私を救った人がいた
 同じ
 学校に
 通ってたコ

 彼女は気がつくと
 そばにいた
 初めて会った日からお互いに
 他のコたちと違うモノを感じてたんだろう
 女子高でルームメイトだったし
 図書委員だったこともあるかもだけど
 日増しに
 2人が重なる
 時間と
 空間が
 増えていった

 遠すぎず
 近すぎず
 近すぎず
 遠すぎず
 私が望んだ
 手をつなぐくらいでいい
 並んで歩くくらいでいい

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