渇いた樹皮降る、腐葉土の寝床に/ホロウ・シカエルボク
、俺はハンマーを手に持つ
古木の様な近しい者たちを―打つ、打つ、かたっぱしから―血生臭い破片を浴びて涙を流しながら
憎まないでいるならその方がよかった
憎まないでいるならその方がよかった
憎まないでいられるならその方がよかったんだ、だけどもうすべては遅い、俺は関わりを殺し始めてしまった、ありがとう、愛してるよ―だけどもう俺に関わらないでくれ
古木の破片は俺の顔に張り付いて涙で発芽する、ああ、ああ
もう一度繰り返すのか、もう一度繰り返すのか?
俺の至らなさを浮き彫りにするために離れない者たち、もう一度始めるのか、もう一度…消えかけた足跡を刻み直すみたいに?何度やったって同じさ、何度やっ
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