渇いた樹皮降る、腐葉土の寝床に/ホロウ・シカエルボク
やったって同じなんだ、きっともっと変えられるものだっていつかには思ってたよ、ぶん投げられる、散らばる、くたばる、砕ける、こじれる、行方知れず―責任なんて背負うことすら出来なかった、縁の無い者の振りをして、ああそうかと見つめていただけだ、繋がりなんか求めないで、俺の配線は心臓のところで断線しているんだ
羽根のように散る古木の破片、ああ、さようなら、さようなら
別れの瞬間なら告白も御愛嬌だ、寒くなるよ、風邪など引きませぬよう
今宵は暖かくしてお休みくださいませ
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