ネットと作品/ふるる
 
持ち寄ったモチ米を皆でこねておいしく食べるのだ」という、共同体意識の方がより強いと思われる。
 ネットから生まれた作品について、作者と読者と作品がどのような関係か、ネット内コミュニケーションという双方向性による産物か、データベースから生まれたコラージュか、二次創作か、あるいはそのミックスか、ということも、その作品を見る上での重要なポイントであると思う。物によっては一見「クオリティが低い」「どこかで同じようなものを見た気がする」「閉じられた中でしか通じない」「従来の価値観では大して価値はない」と思える作品の中に、「共同体意識」という見えざる価値(参加している人間にとっての価値であるが、参加者数はは
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