月の光/xxxxxxxxx
らかで
どこかぎこちなく
躊躇っているような
決意に満ちたような
そんな風に。
そこは空の上にあるような
見晴らしのよい丘にあって
白く塗られた木のテラス
黒光りするグランドピアノ
彼女の髪
白い肌は
月の光に照らされて
泣いているようにも
笑っているようにも
困っているようにも
嘲笑っているようにも
縋っているようにも
見えた。
【月の光・第二夜】
愛を語る言葉は愛ではない
彼女の奏でる音は
わたしにはそう響いた
彼女はわたしを
どう思っているのか
少し遅い時間の来客。
おそらくは、その程度。
わたし
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