盟友 ・六九狂 vivienne に捧ぐ /服部 剛
 

あの頃君は学園祭で 
ギンズバーグの詩を読みながら 
キャンバスの池に飛び込んで 
その場にいる全員の名を 


聖なるかな、○○・・・! 
聖なるかな、○○・・・! 

     ・
     ・
     ・ 


とずぶ濡れで叫んでいた


聖なるろくでなし達の詩は 
大人になった今もこの胸に
痛みながら、疼きながら、  
あの頃のメロディーで流れている 

僕等は今も
時に地上でずぶ濡れながら 
破れた約束の手紙を破りながら
希望の夜明けのコーラスが 
聞えて来るのを待っている 

僕等は今も 
全ての鉄条網を取っ払い 

[次のページ]
戻る   Point(0)