詩学社、そして寺西さん/角田寿星
 
これに関しては、これ以上は、部外者のぼくが語るべきことじゃないかもしれないね。
というわけで、去年の10月から11月にかけての顛末を報告したいと思います。

ぼくが詩学社廃業のニュースを知ったのは、一枚の葉書からでした。
定期購読者に配られた葉書、そこには、「主に社長である寺西さんの病気のため、廃業します」と書かれていたことは、周知の事実。
その翌日に、寺西さんからの電話。債権者であったぼくに、借金の返済方法についての相談でした。詳しいことは語れないけど、提示された方法は、ちょっと寺西さんそりゃあなたがかわいそすぎるよ、という内容でした。
「じゃ在庫の詩集や雑誌で借金の埋め合わせをしま
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