爆裂(上、前)/鈴木
に粉砕した瞳が自分たちを覗いていた。熱波が頬を打った。祥平は眼前の女児を抱いた。股間へ移っていた愛撫が激化した。下半身に広がっていた鈍痛が輪郭もあらわに一筋の刃となって脳天を突き破り彼は叫喚した。茜がまぶたを丸く開いた。鉄さびからはゲル状の「ん」が極彩色のプリズムを放ちながら流れ込んできていた。茜だけを見なければ! ズボンの奥で直接しごく彼女の手を握って力を込めるよう促す。あえぐ。目を向けぬようにしていた方向から忍び笑いが聞こえる。強引に倒して馬乗りになり無茶苦茶になでまわす。彼女は抵抗した。
――やめて。やめて。
と言った。物の数ではなかった。それどころでもなかった。祥平の尻たぶにちろち
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