映画日記、ただし日付はてきとう2/渡邉建志
成瀬もう駄目かもと思っていたけれど。撤回。前言撤回。ヤヴァイ。成瀬すごい。歌行燈の最後で、おろおろと泣いている私。鶴八鶴次郎で笑い転げている私。なんというか、戦後の50年代作品(「めし」、「浮雲」)より、こちらの戦前作品のほうがずっと現代的な気がした。そりゃ画像は古いし、ちょっと傷も付いてる感じだけど、白黒の美しさ、とくに歌行燈の森の中の光の撮り方なんて、もう幻想のきわみと言うか、それに山田五十鈴がなんて綺麗なことか。もう。めろめろです。ファンになりました。2作とも出ていて、2作でがらっとキャラが変わるんだけど、両方魅力的。男性陣は相変わらず演劇口調で、ちょっときついなあと思うんだけど。どうして
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