映画日記、ただし日付はてきとう2/渡邉建志
てほしかった。
カーテンがやばかった。モノクロ画像で怪しく白く光る透けたカーテン。
なんというか、もはやアニメ的にやばかった。グレイスケールではなく白と黒だけで描かれるシーンが強烈に印象に残る。ベルイマンは多くを語らない。手法があまりにも斬新なのでそちらに全力を注いでおり、こちらもそれを全力で受け止め続けなければならない、という類の。一言で言うと超かっこいい。手法が前衛的で、ショッキング。つまるところゴダールのスピード感+タルコフスキーの「鏡」「ノスタルジア」あたりの突然の幻想っていう感じ。まったくやられた。これだけ映画の手法で圧倒的に殴られたのはヴィターリー・カネフスキーとキラ・ムラートワ以
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