映画日記、ただし日付はてきとう2/渡邉建志
 
すぎる、かっこよすぎる。因襲を打ち破って新しいものを作りたいと言うようなベルイマンのほとんど怒りにも似た激烈な欲求が私を殴りつけてやまない。久しぶりに映画の新しい可能性というものを見た。あらゆる奇怪なエフェクトが効果的で、例えばフィルム自体を焼いていったり、同じシーンを別の視覚から二度繰り返したり(これはやばかった)、幻想シーンの白いカーテンがタルコフスキーのように美しかったり(もう幻想シーンの連続の連続で、顔=ペルソナが逆行で陰になり二人が重なっていくシーンとか、もう唖然とするかっこよすぎて)。このまま永遠に続いてほしい見ながら死にたいとおもう映画を久しぶりに見た。本当に、あのまま永遠に続いてほ
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