映画日記、ただし日付はてきとう2/渡邉建志
・フリドリクソン「春にして君を想う」
ぼろ泣きしました。映画全体が静寂なのにもかかわらず(いやだからこそ逆説的に)、もっとも美しい音楽映画だと言えそうだ。前半はあんまり面白くないですが、後半アイスランドの風景がたくさん見え始めるころから、映画は独特の盛り上がり方を見せていき(それは決してハリウッド的クレッシェンドではない!常に画面は静かであるが、それでも何かが、何かがクレシェンドしていき)、すばらしい最後を迎える。おじいさんの最後15分ほどの行動に、涙が止まらず、鼻水を啜り上げてしまい、ちょっと恥ずかしかった。見終わった後頭を抱えこんで泣いてしまって、でも平和な気分で観終えることのできた映画でし
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