稲穂/こしごえ
しかし光の影である
。断じてみたされることの無い重さ暗
く澄んだむこうがわへはついに到達し
えなかった速さ。ゆっくりと確実に消
えていく未来過去のあしばやにあゆみ
去る墓守のうたごえ、
、、、、、、、)
あきらめぬ異界のしろいてのひらにけがし
ひきよせ られつづける 暗夜な発光体なのであります
いくたびもしらむ素顔の。
星星のせせらぎが閃影する縁側まで
遠ざかる轟きの洗礼をいつくしむ
礼の角度の重さに反射する
予感に雨空は音もなく冴えかえりつづける
気づき(私のいなくなってしまっても、不意と
なにものもしずむことの出来ない水平線にまるくかしげる根
光でもたどりつ
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