真夜中にダンクシュート/木屋 亞万
 
な過去を垣間見た。

僕が中学3年になったときに、親と進路の話で揉めた
「親は普通科に行け」と言った
自分の成績で安全圏には入っている学区でも優秀な進学校
そして、「学校をサボってバスケに行くのをやめろ」と言った
弁当を食べた後、こっそり学校を抜け出して昼からずっとバスケをしていたのが担任からの連絡でバレたらしい
あまり家にも帰っていなかったし
両親ともほとんど家にいないので
久しぶりに家族が顔を合わせたのに激しいけんかになった。

夜の2時を回っていた
ヤンキーやバイク乗りの兄さんたちが
こんもりとした筋肉タンクトップでダンクを決めていた
コンクリートブロックに座って
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