俺の満員電車/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
れ、快感が意思とは正反対に高まっていく。
発射しそうだ。
「すいませーん!」
やっとの思いで降車口にたどり着いた。
しかし、間に合わなかった。
「うっ! ……」
降りる寸前で、発射してしまったのだ。
一瞬、めまいに似たような感覚が俺を襲った。
そこで油断してしまった。
降車口は俺の身体がすり抜ける直前で、無情にも楽園への道を閉ざしてしまったのだ。
「あああ……」
絶望的だった。
だが、俺のそんな気分とは反対に、イチモツはネバネバした液体を次から次へと吐き出していく。
俺は気分が悪いふりをして、とっさにその場でしゃがみこんだ。
次の駅まで、匂いだけで
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