「存在の彼方へ」を読んでみる2/もぐもぐ
易についての言及、或いは「内存在性〔利害〕」についての言及とほぼ同じものと解して良いだろう。
纏めると、超越(神)が単なる「天国」のような形式的な概念に貶められてしまい、存在(生きること)を語るために都合よく利用されてしまっていることを述べているものと思われる。神学が、「天国」等の概念を、戦争やその他の利益追求を肯定し、権威付けるような形で用いていることを、批判しているのだろう。
レヴィナスは、こうした、破産した神学の言葉を鍛え直そうとする。
レヴィナスがこの鍛えなおしに用いようとするのが、この節の最初に出てきていた<語ること>である。
<語ること>については、次のような説明がなさ
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