切れる代官山の愉快犯/詩集ただよう
羽一羽、写真を撮り終えた死骸を詰め込んでいるところだった。その多くは頭部を何か硬いもの、例えばトンカチか何かで、かち割られているようだった。割られた位置から膿のようなものが潰れ出し、とさかにこびりついていた。壁の裏のうさぎらも耳を真ん中くらいに切られていて、当然頭は鶏と同じ有り様になっていた。産まれて間もなさそうな子うさぎが一羽だけ綺麗な体をしていたが、茶色がかった背には刃物が突き立てられたままだった。時々、変調する鼓動を聞きながら、そこで素早く望遠鏡を取られた。あれはわたをぶちまけた小屋だった。
まじまじと半分嬉しげなともがうわあだとか、うええだとかわめく横で、冷えた鉄柵に背をもたれかけ
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