函 館 2/
るか
分かっていた ───
失いつくす
ことなんて
できない。
雪は
降りしきり
ながら
訥々と 諭して
いた。
夜が
あける まえに、
雪は
あおく輝く
みぞれ
に。
忘れられた 電停を
色が足りない 信号機を、
淡く 透かして。
踏み
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(8)