函 館 2/るか
 
       分かっていた ───




        失いつくす
        ことなんて
        できない。
        雪は
        降りしきり
        ながら
        訥々と 諭して
        いた。




        夜が
        あける まえに、
        雪は 
        あおく輝く
        みぞれ
        に。
        忘れられた 電停を
        色が足りない 信号機を、
        淡く 透かして。
        踏み
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