「感性の論理」はどこからくるのか---詩の非論理的な領域を読むということ、詩の非論理的な領域を書くと.../N.K.
で暮鳥はうたれたのだと私には思える。
私は詩を書きたいがために、詩を読もうとした。そのためには詩の非論理的な領域以前では、意味の厳しい限定を、詩の非論理的な領域を読むためには各人なりの詩人の「感性の論理」を求めつつ読まなければならないと思わされた。詩人の「感性の論理」は、一言で言えば、各自の価値観の体系を徹底させ、豊穣なものにすることと思わされる。そうするものに「文学」という文脈も一つには考えられるけれども、もう一つの可能性は詩人が「深い答えを求めて自己の内へ内へと掘り下げて」16 みたものを追おうとすることにあると思わされた。各人の価値観の体系を普遍性を勝ち取るまで徹底させていくことが、詩を
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