面白人生講話(10)/生田 稔
面白人生講話(10)
この講話もおかげで10話となる。きょうも病院に睡眠薬をもらいに行く道々、残暑の暑さを身に受けつつ、考え続けた。人々と同じように、私も考える人である。若いころから考え込む癖があって、また考える人が始まったとほかの人に言われたものである。
病院を出て考えつつ歩きやっと我が家の近くのスーパーの休憩所に腰を下ろし、ホッとしつつ携えていた文芸雑誌を読みだした。そこには愛ということについて書かれてあった。そして天地は有情であるともある。若いころから携わっているキリスト教と自分のかかわり方を改めて考えてみた。人はなぜ生きているのか。時折考え深い人々は問う。伝道をしていると、家の
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