【デジタル詩集経済批評】 亡国に吹きすさぶ詩人たちの「心」には ?/りゅうのあくび
 
とを忘れてはならない。「心」のマーケットシステムでは、簡単に詩を買えて売れる。そのための仕組みさえ作れば売れるのである。売りオペと買いオペを簡単に作れるシステムで、それを利用することができれば、著作権の壁を越えて、たくさんの詩人発の音楽が生まれることだってあるだろうと思う。

また、詩人は、詩を作るという立場をもっと強くするべきだろう。詩は売れません、という、出版社の営業トークに、不都合なことを思う詩人は山ほどいる。出版社は、わかっていて、詩人を食い物にする場合もあるからだ。そこには、涙も汗も流れない、言葉に市場原理が働いていない日本経済の危機的現状が大いに関わっているといってもよいだろうが。
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