探索/葉leaf
1
緩やかに回転するふるさとに登ると、木々のさえずりの重さを髪が貫く回数に敏感になる。僕はふるさとの証拠だ。ふるさとは論理的に父と母を演繹する。ふるさとの境界面には無数の弾痕があり、ふるさとを動かす回路の結節点となっている。ふるさとの田畑は星座を作り、星座が落とす光針がふるさとの底面で僕の系譜を刺し描く。きれぎれになった学校は教室を殺す、四角い雨音は窓を満たしてゆく。
2
手から生えてくる指を収穫する季節に、足音は気体と激しくこすれる。指の季節、血管をところどころ絡ませながら、僕は服をたくさん着込む。服に縫い込まれた距離や倫理が皮膚へと垂直に摂り込まれ、手においてそれらの渇いた矩
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