探索/葉leaf
 
た矩形が指を建築する。山はひきつったように赤く、空は墜されたかのように秘めやかだ。指の描いた軌跡に指の記憶が詰められていく、この指は出荷され、評論を書く指となる。



複製された果樹園の中を歩くと、果樹園の行政がいたるところに収監されている。液体の行政が固体の行政で濁っている、気体の行政は地面に根を張って膨れている。あらゆる葉の中で官僚は雲の性別を分類している、あらゆる幹の中で長官は水の戸籍をまとめ上げている。僕は果樹園の立法者。僕を構成するあらゆる繊維は法条であり、僕は肉から繊維を抜き取って樹々の枝に縛り付ける。法条は液体の行政に溶けて果樹園を循環する。



三角形の多い土地で、美術館は瞋っている。絵画は音符を並べている、来館者は休止符である。建築のもっとも美しい角度ともっとも醜い延長が、休止符の中に堆積してゆく。音符は他の音符を切り刻み、音符の破片は菌糸として美術館を伝導する。せりあがった彫刻たちは音符の表面に囲まれ、音符の先端は彫刻を貫通し彫刻の影に紛れ込む。僕は音符と休止符を演奏する、なぜならば僕は三角形だからだ。

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