すべての男は天使である/れつら
を覚えた が、
ここで教育的制裁を加えると
あとで先生に叱られそうなのでやめておいた
俺は、確実に成長している。
中庭に出ると、
もう日が暮れそうで、
さよならのおうたを歌う時間が近づいていた
カタヤマくんは、ジャングルジムのてっぺんでじっと座り込んでいた
カタヤマくんよ、
君が大きくなるなかで、大切なのはかならずしも事実じゃない、ってことに
君は気付くだろう
そしてそのとき、君はひどくがっかりするんだろう
俺たち大人と、じきに大人になってしまう自分に
けれども、
それでも詩人になろうとするなら、
すぐに気付くことができるだろう
時に
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