「精霊、山の手」/菊尾
 
たから招待したまでだ!どうせ行き着く場所もなかったろうに」
「高橋だよ!ってかむしろお前が更に俺を迷わせたんだろ!」
「伊集院くん。明日は忙しくなるぞ。食べたら早く君も寝なさい。」
「わざとだろ。」
「木の温もりに包まれて今夜はグッドバイ」
「ダセーよおっさん。いちいちダセーよ。」



翌日起きるとおっさんは居なかった。
「おっさーん?山の手のおっさーん」
窓から見てみたがやっぱりどこにも居ない。
どこへ行ったのか・・・
テーブルを見てみる。手紙が置いてあった。
「あのおっさん便箋と書くもの持ってたのか・・・」
手紙を読むことにした。

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