なしくずし/ホロウ・シカエルボク
見て反射的に名前が浮かぶみたいに
俺の名はなしくずし、そんな風に俺は導かれた
なしくずしだ、なしくずしだ、なにもかもすべてそんな風に流れた
俺の名はなしくずし、崩れたものの成り立ちを見ていたり…そんなところには崩れる前よりも愛らしい何かがある
俺はなしくずしという名前を持って生きてきた、それはなしくずしというイデオロギーを持ってそこに存在してきたということだ
いでおろぎー、なんて馬鹿馬鹿しい言葉だと思うかもしれない、だけど
それが潜在的なものであるならそう言わざるをえない部分があるのだ、判って欲しい、俺は自分でも自分の話している言葉がよく理解出来ないのだ
俺の名はなしくずしという、凡
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