マドイホタルのはなし/あすくれかおす
 
んだもの。
 新しい秘密基地への道だって、ぼくしか知らないんだ!」


窓ガラスにおでこをくっつけたまんま、男の子は黙り込んでしまった。
マドイホタルも少しうつむいた。


だけどそのとき思ったんだ。
私はみっちゃんにもそうちゃんにもなれない。
お尻の光りだって、花火なんかよりちっぽけだ。

でもそうじゃない。
私ずっと、一番の光りどころを考えてたけれど、そうじゃない。
光りの強さでも、大きさでもない。
私が、私じしん、思い切って光ることができるかどうか。
目の前にある喜びや楽しさ、哀しみや切なさにたいして、一生懸命に呼応できるか。
私が選択すべき意志って、それだ
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