飲むヨーグルト、ブルーベリー味/ki
 
を言ってるのかわからなかったけれど
最後の「ありがとうございました」だけは聞こえた


そのまま出るには物足りなくて
お菓子コーナーを物色する
片手に酢コンブと雑誌を掴み
また、レジへ向かう



女の人の「ありがとうございました」だけが聞こえる

僕の番になる

お金を払って商品を受け取る








「ありがとうございました」と 彼女

「ありがとう」と 僕



自分にも聞こえないほどちいさな声



でも、彼女は笑ってくれた          気がした

それは、僕の好きな子に似ていた     気がした



[次のページ]
戻る   Point(1)