形見という概念をどのへんに位置づけるか、それはあんたがたの自由だ/ホロウ・シカエルボク
れてこのかたずっと抱えてきた腫瘍のようなものでもはや致命的な欠陥でありながら致命的な欠陥ではなくちょっとした損傷とも言えないのはなぜかというとそれはもはや種類を厭わない慣れのようなもので習慣のように抱えているものだからでつまり本来は重要な機関であったはずのものだがもう何の意味もなすことはなくしたがって死ぬはずのものが死ななかったり生きるはずのものが機能しなかったりするという要するになんの影響もこちらに与えることはない
コンピューターの中でセキュリティソフトによってドライブのデッドゾーンに隔離されたウィルスのようなものになってそしてもちろんそれはなんの影響も及ぼすはずがないというのは前述の通りそれ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)