nostalgic/春日
 
のを
知っているからだろう
自分を自分で認める優しさ
きみはそれを愚かさとよんだ


ゆっくりとこれからをなぞることを
当たり前だと思っているのなら
それは考え直した方がいい
きみの前では単純ではいられなくて
わたしはときどき妙に恥ずかしくなる
でもそういう気持ち
ほんとうは嫌いじゃなかった


飲み干せなかった麦茶が日の光を受ける
きみの髪の色に似ていたよ少しだけ
氷の割れる音を何度聞いて
そのたびに溢れる水分を喉で受け止めたら、





昨日は何かを失った
今日は何かを得て
明日はまた失うだろう
その連続で日々が構成されている
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