青白い空(悟ったからって別に)/ホロウ・シカエルボク
ことを
確かに
この僕はむかし飲み込んでいた
青白い空
青白い空
青白い空
青白い空で
ミルク色の
満月が迷子になってる
今日のすべてが沈むまで
あいつは
心もと無いのだ
いつか死んだうさぎ
いつか死んだ犬
いつか死んだ猫
いつか死んだ金魚、みんな
青白さの向こう側に
居たんだね
僕は再会する
再び
出会うべきなんかじゃ
きっと
なかったんだろうけど
みんなの鳴き声
みんなの鳴き声が
合唱団となって
架空の地平で長く尾を引いてゆく、その流れに乗る、その流れに乗れば
僕は
思っていたなにかを知る
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)