詩人のシノギ(訳詩集「於母影」の巻)/みつべえ
ん」であり、「高級官僚」であり、「小説家」であった。
「於母影」は鴎外中心の詩集であったが、一応ほかのメンバーたちにも触れておこう。
落合直文(1861〜1903)は、少年時代に漢学を学び、東京帝大文科大学古典講習科に入学、中退して軍務をつとめた後、講究所(現國學院大學)の教師となり、東京専門学校(現早稲田大学)、東京外語学校(現東京外国語大学)など、多くの学校の教壇にも立った。1893年に「あさ香社」を結成。歌人、国文学者として名をのこした。
★シノギの分類は「学校の先生」である。
市村サン次郎(1864〜1947)も学習院大学、東京帝国大学などで東洋史学を教え、國學
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